オフセット印刷(平版印刷)

弊社では、印刷する絵柄が焼き付けられた版にインキをつけ、それを一旦ローラーに転写し、そのローラーから紙に印刷するオフセット印刷を採用しております。
オフセット印刷では、油(インキ)と水(湿し水)の反発作用を利用した印刷方式 (印刷方式の主流)オフセット印刷では平版というアルミの刷版を使用し印刷します。

オフセット印刷機の仕組み

オフセット印刷機は枚葉印刷機と輪転印刷機に分かれますが、弊社は「品質重視」の観点から枚葉印刷機を採用しております。
枚葉印刷機は板紙を使用し、印刷後に後加工に回されます。一方、輪転印刷機は巻き取り用紙を使い、機械内に乾燥部があり印刷物は急速に乾燥されます。また折部がオプションで付けられるようになっており、ページ物の折りやチラシの折りの後加工にも対応します。

また、オフセット印刷では、直接、刷版にインキを付けて紙に転写するのではなく、一度ブランケット胴というゴム胴に転写してから紙に印刷します。インキを版からブランケットにオフして、用紙にセットすることから、オフセット印刷(間接印刷)と呼びます。

印刷の流れ

①刷版(印刷用プレート)出力
お客様から支給されたデジタルデータをCTPシステムを使用して版面設計を行いデータ変換後、印刷用のプレートを出力します。1色につき1版、高出力のレーザーを使って版面上に絵柄を再現します。

※CTPとは、Computer To Plateの略で、コンピュータからプレートセッターという機器を通して直接刷版を作成 (ダイレクト刷版)する仕組みの事を言います。
②紙積み作業     
指定された銘柄の印刷用紙を印刷機の給紙台に積みます。
印刷用紙は種類・厚さがとても豊富でお客様の仕上がりイメージ・使用用途に合わせて最適なものを選ぶ必要があります。

▼弊社取り扱いのサイズ規格表および用紙情報はこちら
③印刷版取り付け作業
取扱いに注意しながら印刷用の刷版を印刷機の版胴に取り付けます。
印刷機が回転する際に版を固定したり離したりする作業は自動的に行われるため、作業者は手を添えるだけになります。

印刷版は、画像部と非画像部から構成されており、画像部だけにインキを着けて紙などの被印刷物に転写させることで印刷画像を形成します。
④インキの準備
インキユニットに指定されたインキを準備します。
印刷用のインキは筆記用のインクより流動性が小さく、塗料と同程度の粘度を持つのが普通です。

印刷には装置や方式が種々あるため、それぞれに対応するインキが必要となります。
版式による分類では、平版インキ・フレキソ(樹脂凸版)インキ・グラビアインキ・スクリーンインキなどがあります。
⑤見当合わせ
各色がずれないように四隅のトンボが正確に重なるように調整します。
見当合わせとは、印刷において、印刷機や版の位置を調整して、被印刷物が所定の位置に印刷できるようにする作業です。

見当合わせは、特にフルカラー印刷において重要で、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック(CMYK)の各色が正確に重なり合うことで、意図した色彩と画像の再現を可能にします。
⑥色調合わせ
見本となる色調原稿と一致するように各色のインキ濃度(インキ量)を調整します。
濃度計やオペレーターの経験値、得意先の要望等を考慮しながら色調を決定します。

色校正は印刷物がイメージ通りの色で再現されているかを確認する作業で、色合わせは印刷物の色調を指定色に近づける作業です。
⑦抜き取りチェック(検査)
決まった枚数毎に印刷中の印刷物を抜き取り色調がずれていないか等をチェックします。濃度計を使用してインキ濃度を測定する場合もあります。

印刷は1枚でも不良が出ると、前後で同じ不良が大量に発生する性質があるため、抜き取り検査は非常に重要です。

 

規格表

A / 単位:mm

A0841 × 1189
A1594 × 841
A2420 × 594
A3297 × 420
A4210 × 297
A5148 × 210
A6105 × 148
A774 × 105
A852 × 74
A937 × 52
A1026 × 37
A1118 × 26
A1213 × 18

B / 単位:mm

B01030 × 1456 対応不可
B1728 × 1030
B2515 × 728
B3364 × 515
B4257 × 364
B5182 × 257
B6128 × 182
B791 × 128
B864 × 91
B945 × 64
B1032 × 45
B1122 × 32
B1216 × 22

点線内のサイズは面付での対応となります。ご相談ください。

※B0サイズ以外のすべての印刷に対応しています。
※サイズや印刷機の種類によっては、面付印刷を行い、印刷後に仕上げとして断裁を行います。
※紙の厚さにより対応不可の場合があるため、詳細はお見積り時にご相談ください。

※紙厚(mm):0.06mm~0.27mm
※厚紙0.3相談可
※用紙の銘柄、紙質により対応が出来ない場合があるので、お気軽にご相談ください。

*A0(A倍)判の用紙銘柄について、当社で確保できる銘柄は以下です。
他銘柄については、お見積り時にご相談頂くかお客様の方でご準備いただく事となります。

【A0(A倍)判用紙銘柄】
ミューコートネオス-F 、ミューマット-F、サンバード、他

※上記内容はあくまでも基本的な銘柄です。用紙銘柄は無数にございますので、お気軽にご相談ください。
※極薄紙・超薄紙・薄葉紙などに関してもご相談ください。
※手触りや光沢感などに大きな違いがあり、内容によって使い分けをすることで、よりクオリティの高い印刷物に仕上がります。